ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~

「ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~ 」★★★★☆
監 督:根岸吉太郎
キャスト:松たか子、浅野忠信、室井滋、伊武雅刀、広末涼子
「甘え」の最上級
「許し」を吸い尽くす
「不幸」に溺れ、
「死」に憧れ、
「虚構」を愛する
大谷に想いを寄せたら最後、大谷が全てになってしまう
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私の家では、子供たちに、ぜいたくなものを食べさせない。
子供たちは、桜桃など、見た事も無いかもしれない。
食べさせたら、よろこぶだろう。父が持って帰ったら、よろこぶだろう。
蔓を糸でつないで、首にかけると、桜桃は、珊瑚の首飾りのように見えるだろう。
しかし、父は、大皿に盛られた桜桃を、極めてまずそうに食べては種を吐き、食べては種を吐き、食べては種を吐き、
そうして心の中で虚勢みたいに呟く言葉は、子供よりも親が大事。
—角川文庫『桜桃』より
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<内容紹介>
モントリオール世界映画祭最優秀監督賞受賞!
『おくりびと』『誰も守ってくれない』に続き、第33回モントリオール世界映画祭にて根岸吉太郎監督が最優秀監督賞を受賞!
世界が認めた良質な作品!
原作太宰治。
生誕100年を迎えて届けられた珠玉の「愛」の物語!
生誕100年を迎え太宰文学の魅力に改めて注目が集まっています。
自虐的で暗いイメージで捉えられがちな太宰治ですが、細やかな心理描写とユーモア溢れる表現で男女の様々な「愛」の形を描いた小説家でもあります。
その代表作が「ヴィヨンの妻」です。
秀でた才能を持つ小説家の大谷(浅野忠信)と誠実で美しいその妻・佐知(松たか子)。
大谷はその才能とは裏腹に、お酒を飲み歩き、借金を重ね、妻以外の女性とも深い関係になってしまう破滅的な生活を送っていた。
ひょんなことから夫の借金を返すために飲み屋・椿屋で働き始めた佐知は、あっという間にお店の人気者になり、日に日に輝きを増していった。
そんな佐知は、常連客の一人、大谷ファンの青年・岡田(妻夫木聡)や昔佐知が振り向いてもらえなかった弁護士・辻(堤真一)から好意を寄せられるのだった。
見違えるように美しくなっていく佐知に嫉妬する大谷。
そして大谷は、書くことそして生きることに苦悩し、愛人の秋子(広末涼子)と心中未遂を起こしてしまう。
それを知った佐知は・・・。
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